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特別なイトウ

単に「幻」と言われるようになったから、「特別」と言う訳ではありません。

仕事上のストレス、思うように釣りに行けない葛藤、その他諸々が重なり、1ヶ月で10kgも体重が落ちた1999年のこと。

すべてをやり終え、何もかもから開放された自分へのご褒美として、出張先のお仕事を終えた後帰宅もせず、そのまま猿払川へと向かいました。

実はこの川、学生時代通りかかった時に覗いただけで、まともにおさかな釣りをしたのはこの時が初めてでした。

実績のある(と思われる)ポイントは、既にひとで埋め尽くされていましたが、

ただぼくもダテにおさかな釣り暦が長いわけではなく、人がまったく入っていない200mくらいの区間の内、

明らかにカゼを感じる区間を見つけ、すぐさまキャストを開始しました。

 

そして開始わずか20分足らずで82cmをとり、そのわずか数十分後には60cmをとりました。

2本目の写真を撮りリリースを終えると、すでにぼくの立っていた場所は3人ほどの人が入り込んでいました(笑)

その後彼らがどうだったかは分かりませんが、少なくとも車に戻り、食事をとっているこ一時間は、彼らになんの動きもありませんでした。

そして、すっかりカゼらしきものを感じなくなってケチのついたぼくは、とっとと納竿を決め込みました。

 

自分へのご褒美として入川した、たった1時間半の猿払川…

十数年ぶりに訪れ、色々なことを思い出し感慨に耽ったこの最果ての河川…

そこでぼくは2本のイトウをとり、いつものセリフ俺ってさすがだ!を車中で絶叫しながら帰路につきました。

 

1999年6月12日 忘れ得ない思い出となった釣行でした。